エアコンの電気代を今すぐ下げる使い方|設定温度・フィルター掃除・つけっぱなしの是非
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夏や冬の電気料金の明細を見て、「エアコンの使い方を変えれば少しは下がるのだろうか」と考えたことはないでしょうか。エアコンは家庭の消費電力のなかでも大きな割合を占める家電で、使い方を少し見直すだけでも消費電力に差が出ます。ここでは、買い替えをしなくても今日から実行できる設定温度・フィルター掃除・運転のつけ方の3点を、仕組みから整理して解説します。
エアコンの電気代はどこで決まるのか
エアコンの消費電力は、運転中ずっと一定というわけではありません。室温と設定温度の差が大きいほど、その差を埋めるためにコンプレッサーが強く働き、消費電力が大きくなります。逆に、室温が設定温度に近づいて安定してくると、消費電力は下がっていきます。
つまりエアコンの電気代を左右するのは、大きく分けて次の3つです。
・室温と設定温度の差(=どれだけ冷やす/温める必要があるか)
・その差を埋めるためにかかる時間と回数
・熱交換の効率(フィルターや室外機まわりの状態)
「弱運転にすれば安くなる」と考えられがちですが、実際には設定温度に到達するまでの立ち上がりに最も電力を使います。この特性を踏まえると、節電のポイントは「立ち上がりの回数を減らす」「効率を落とさない」の2つに整理できます。
設定温度の見直し:1℃の差で変わるもの
環境省は、冷房時の室温は28℃、暖房時の室温は20℃を目安とすることを推奨しています。ここで注意したいのは、これが「設定温度」ではなく「室温」の目安である点です。部屋の断熱性能や日当たり、人の多さによって、同じ設定温度でも実際の室温は変わります。まずは温度計で室温を確認し、そのうえで設定温度を調整するのが正しい順序です。
一般に、冷房の設定温度を1℃高くする、暖房の設定温度を1℃低くするだけでも消費電力は目に見えて変わるとされています。ただし、体感を犠牲にしてまで我慢するのは本末転倒です。次のような方法を組み合わせると、設定温度を上げても快適さを保ちやすくなります。
・扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させる
・冷房時は日射を遮る(カーテン・すだれ・断熱シート)
・暖房時は足元に風が届くよう風向きを下向きにする
・湿度を下げて体感温度を下げる(冷房時)
特にサーキュレーターの併用は効果が分かりやすい方法です。冷たい空気は下に、暖かい空気は上にたまるため、空気をかき混ぜるだけで部屋の温度ムラが減り、設定温度を無理に下げ(上げ)なくても済むようになります。
フィルター掃除:効率低下を防ぐいちばん手軽な方法
フィルターにホコリが詰まると、空気の通り道がふさがれて風量が落ち、同じ室温にするためにより長く運転する必要が出てきます。フィルター清掃は、道具も費用もほとんどかからないのに効果が分かりやすい、費用対効果の高いメンテナンスです。
目安として、使用する時期は2週間に1回程度の清掃が推奨されています。手順はシンプルです。
1. 運転を止め、電源プラグを抜く(またはブレーカーを切る)
2. 前面パネルを開けてフィルターをゆっくり外す
3. 掃除機で表側からホコリを吸い取る
4. 汚れがひどい場合は水洗いし、中性洗剤を使う
5. 陰干しで完全に乾かしてから戻す
水洗いしたフィルターが濡れたまま戻すと、カビや臭いの原因になります。必ず乾かしてから取り付けてください。また、フィルター自動お掃除機能付きの機種でも、ダストボックスにたまったホコリの処理は必要です。「お掃除機能があるから何もしなくてよい」わけではない点は覚えておきたいところです。
あわせて確認したいのが室外機まわりです。室外機は室内の熱を外に捨てる役割を担っているため、吹き出し口の前に物を置いたり、直射日光が当たり続けたりすると効率が落ちます。室外機の周囲は空けておき、風の通り道をふさがないようにしましょう。ただし、室外機に直接水をかけたり、カバーで完全に覆ったりするのは逆効果になることがあるため避けてください。
「つけっぱなし」は本当にお得なのか
ここが最も判断に迷うところではないでしょうか。結論からいえば、「短時間の外出ならつけっぱなし、長時間の外出なら消す」という考え方が基本になります。
前述のとおり、エアコンは室温を設定温度まで持っていく立ち上がりに最も電力を使います。30分程度の外出でいったん電源を切ると、帰宅後にまた立ち上がりの電力がかかるため、つけっぱなしのほうが有利になるケースがあります。一方、数時間の外出であれば、その間の運転電力のほうが立ち上がり分を上回るため、消すほうが合理的です。
ただし、この分岐点は部屋の断熱性能・外気温・機種の能力によって変わります。断熱性の高い住宅では室温が下がりにくいため、つけっぱなしが有利になる時間が長くなります。逆に、断熱性が低く外気の影響を受けやすい部屋では、こまめに消すほうが有利になることもあります。一律の正解はなく、自宅の環境で試して比べるのが確実です。
また、こまめな「入切」を短時間で繰り返すのは、立ち上がりを何度も発生させることになるため避けたい使い方です。運転を止める・つけるの判断は、外出時間を基準に整理しておくとよいでしょう。
あわせて見直したい設定
設定温度・フィルター・運転の入切に加えて、次の点も確認しておくと効果が積み上がります。
・風量は「自動」にする:弱風に固定すると設定温度への到達が遅れ、かえって運転時間が延びることがあります
・風向きを調整する:冷房は水平〜やや上向き、暖房は下向きが基本です
・タイマーを活用する:就寝中や不在時間帯の無駄な運転を減らせます
・カーテン・ドアの開閉を減らす:外気の出入りは室温変化の大きな原因です
使い方を見直しても改善しない場合
掃除も設定も見直したのに冷えない・暖まらない、という場合は、機器側の問題が疑われます。冷媒ガスの不足、熱交換器の汚れ、部品の劣化などは、使い方の工夫では解決できません。また、製造から10年以上経過した機種は、そもそも省エネ性能が現行機種より低いことが多く、使い方の改善だけでは差が埋まらないこともあります。
省エネ性能は、カタログや統一省エネラベルに記載されている「通年エネルギー消費効率(APF)」や「年間の目安電気料金」で比較できます。買い替えを検討する際は、本体価格だけでなく、この数値と使用年数を踏まえた総額で判断するのがおすすめです。
※ 商品の価格・在庫・ポイント条件は変動します。「今だけ」「最安」といった表示だけで判断せず、購入前に販売ページで最新情報をご確認ください。
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まとめ
エアコンの電気代を下げるうえで、今日からできることは次の3つに集約されます。
・設定温度:室温を基準に、冷房28℃・暖房20℃を目安に調整する。サーキュレーターや遮光と組み合わせて体感を補う
・フィルター掃除:使用時期は2週間に1回程度。室外機まわりの風通しも確保する
・つけっぱなしの判断:短時間の外出はつけたまま、長時間なら消す。短い間隔での入切の繰り返しは避ける
どれも特別な機器を買わずに試せる方法です。まずはフィルター掃除と風量「自動」の設定から始めて、変化を見ながら設定温度を調整していくとよいでしょう。それでも効きが改善しない場合は、機器そのものの状態や使用年数を確認する段階といえます。