統一省エネラベルの「年間の目安電気料金」とは?
統一省エネラベル
省エネ能力をわかりやすくするラベリング制度で導入されたのが「統一省エネラベル」です。
「統一省エネラベル」は、エアコン、冷蔵庫、テレビ、電気便座、蛍光灯器具の5つの家電が対象で、「省エネラベル」に加え、省エネ性能を5段階の星で表示。年間の目安電気料金も表示され、電気使用量がわかりやすくなっています。
※省エネラベルは、「省エネ性マーク」「省エネ基準達成率」「エネルギー消費効率」「目標年度」が記載されています。
省エネ基準達成率と通年エネルギー消費効率に関しては以前記事にしましたが、今回は統一省エネラベルに記載されている「年間の目安電気料金」に着目してみたいと思います。
年間の目安電気料金の算出
年間の目安電気料金に関しては下記のような基準をベースに算出されています。
※期間消費電力量は、機種に見合った広さの部屋で(社)日本冷凍空調工業会規格(JRA4046:ルームエアコンディショナの期間消費電力量算出基準)に基づき、以下の条件のもとに運転した時の試算値です。実際には地域やご使用条件により電力量が変わることがあります。
※期間消費電力量は、統一省エネラベルや仕様表に記載されています。
■1年間の目安電気料金(円):1kWhあたり22円(税込)
((社)全国家庭電気製品公正取引協議会新電力料金目安単価)として算出した目安電気料金を有効数字3桁で表示しています。
各家庭の使用実態や電力会社等によって異なります。
また、東京の外気温度をモデルとしており、地域ごとの外気温度モデルに基づく年間電気料金は、下表の地域係数が補正の目安となります。
地域係数
地域 | 東京 | 札幌 | 盛岡 | 秋田 | 仙台 | 新潟 | 前橋 | 松本 | 富山 | 静岡 |
冷暖房兼用機 | 1.0 | 3.1 | 2.3 | 1.9 | 1.6 | 1.5 | 1.4 | 2.0 | 1.5 | 0.8 |
地域 | 名古屋 | 大阪 | 米子 | 広島 | 高松 | 高知 | 福岡 | 熊本 | 鹿児島 | 那覇 |
冷暖房兼用機 | 1.3 | 1.2 | 1.3 | 1.2 | 1.2 | 1.1 | 1.1 | 1.2 | 1.0 | 0.6 |
機種に見合った広さの部屋については、「冷房能力に対する部屋の広さの目安」がベースになっています。
冷房能力ランク | 畳数 |
~2.2kW | 6畳 |
2.5kW | 8畳 |
2.8kW | 10畳 |
~3.6kW | 12畳 |
~4.5kW | 14畳 |
5.0kW | 16畳 |
5.6kW | 18畳 |
6.3kW | 20畳 |
7.1kW | 23畳 |
8.0kW | 26畳 |
9.0kW | 29畳 |
10.0kW | 32畳 |
エアコンの電気代
エアコンを購入するときに、電気代はとても気になりますよね。
省エネタイプのエアコンは標準タイプと比べて価格が高くなります。
しかし、エアコンの耐用年数は大体10年と言われており、実際使用している期間は13~14年だそうです。これだけの年数と年間の電気代を考えたときに、どちらがお得かを考えながらエアコンを選ぶと良いかもしれません。
参考までに、人がいる時間が長いリビング等に設置するエアコンは使用時間が長くなるので省エネタイプの方がオススメです。子供部屋や寝室等、滞在する時間が少ない部屋は標準タイプが良いのではないでしょうか。使用する部屋によって機能や省エネ能力を考慮して、どのエアコンがいいか検討してみてくださいね。